上京物語①

JIN

2018年09月25日 08:08



さて、先の週末。

長男と東京に突撃アタックしてはみましたが、特にしたい事も、欲しい物もないおれ。
漫喫で時間でもつぶすかーとか思いながら、行きのバスの10時の到着までネットサーフィン。

ふと目についた興味深いフレーズ。
「出会い喫茶」

なにそれ?おじさん知らないんだけどーと調べる事数分。
どうやら男女の出会いを仲介し、男性側からのみ入店料とカップル成立料を徴収するというシステムらしい。

ほー面白えじゃねえか?
意気揚々とバスを降り、息子に小遣いくれてバイバイし。
新宿の出会いカフェを探し、辿り着いた渋谷のセンター街。

どんだけ歩くんだよ、おれ。
って感じで、時間はすでに正午過ぎ。
いろいろ厳しい首都東京。
やたらな所でタバコも吸えません。

なんとなく目をやった雑居ビルの地下への階段の上にあった看板。
出会いカフェ○○○ 逆ナン店
よく意味がわからないけれど、タバコも吸いてーし階段を下りてみた。

ガラの悪い店員のにーやんがナナメに見上げてくるも、準備運動も済んでるし無問題。
どうやら入店料とは別に入会金もかかるらしい。
つまり新規の客はこの店に入るだけで4,000円かかると…

高えーな、おい。

おれ 「上のそっちの方で、ホストみてーな兄やんに入会金サービスって聞いたんだけど?」

店員 「あっ、はーい。それでしたら入会金半額で3000円っすね!」

もちろん誰にも何も聞いてないが、適当かましてみたらちょっとだけ安くなった。

店員 「ここは逆ナン店なんで、マジックミラー超しに男性を見た女の子から声を掛けるシステムですが、よろしいですか?」

おれ 「それはオッサンには声が掛からんって事?」

店員 「いや、掛かるとは思いますけど…」

とりあえずタバコ吸いたいし3000円払って男性の待機所へ。
コカ・コーラのディスペンサーが一台あって飲み放題。
マンガや雑誌は種類は少ないものの読み放題とのこと。

ウナギの寝床みたいな待機所に先客は一人。
多分20代半ばだろうか?
秋葉原にいっぱいいそうな感じで、およそ逆ナンにもナンパにも無縁に見える。
ピンクの安っぽいソファーに腰かけて、とりあえずタバコに火をつける。

店員 「お客様、女の子からお声がかかりました! あっ、おタバコ吸い終わってからで大丈夫なんで」

まだ二口くらいしか吸ってないのに、入ったばっかりなのに。
今年41になるオッサンに女の子から声が掛かる。
そんな上手い話しが、この世にあるわけがない。。。

トークルームと呼ばれるカーテンで区切られた空間には一人掛けのソファーが二つ。

まあ、わりと可愛い部類と思われる女の子が一人。
つーか、まだガキじゃねえか?

ショートヘアーにダサめの花柄のワンピース。
妙に口紅だけがキツいメイク。
最近の若い女のファッションには、てんで疎いんだが。
派手な口紅の若いオンナは、ウチの前の高校でもよく見かける気がする。


~つづく~


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